数々の名バンドを輩出するカリフォルニア州はサンディエゴのポストハードコアバンドBoilermakerによる名盤3rdアルバム。このバンドのことを思い出すとき決まって初めに思い浮かべるのはやっぱりTerrin Durfeyのあの歌声でなんだかんだ自分はちゃんと歌ってるバンドが好きなんだと実感する。初期はDrive Like Jehuなどの影響を感じる音だったがここではより歌を生かすようなアレンジに向かっていて全体的にも所謂枯れていると表現されるような音である一方でどこか瑞々しくもありTerrinのボーカルと相まって堪らない気持ちにさせられる。ちなみにTerrinはThe Farewell BendやThe Jade Shaderといったバンドに参加したりPinbackのサポートメンバーとしても活動していたが2008年癌により34歳という若さで亡くなっている。
レーベル:Wrenched Records
試聴: